【ゆとりの森自然情報:2024年10月】

こんにちは!園地スタッフです。

半月前の10月初めごろ、ヒガンバナが咲いていました。

ヒガンバナは、葉っぱが無いので不思議な感じがします。

今は散ってしまいましたが、

代わりにキキョウが咲き始めました。夏の花なのに!?

キキョウは去年も、夏と秋に咲いていた気がする。せっかくなので楽しみましょう。

 

さて、今月も『ゆとりの森自然情報』を更新しました!

「ゆとりの森自然情報」は、公園内で見つけた生き物を紹介する掲示板です。

仲良しプラザに入ってすぐの正面にあります。

気候が落ち着いたからか、生き物をよく見かける気がします。

スズメです。すっかり丸く太りました。

秋の実りをたっぷり食べて、冬を乗り切るエネルギーにします。

ワイヤーにはモズがいました。

秋のモズは縄張り宣言の為に、色々な場所で鳴き声を上げています。

確保した縄張り内で、冬場のエサを取るわけですから、彼らも必死です。

暖かい日には、キジバトが休む姿も見かけました。

体を地面に投げ出して、たいへんリラックス。

うとうと。

暖かい午後の昼寝に私も憧れます。

 

虫も少々見つけました。

カナムグラの葉の上にはオンブバッタ。たぶんオス。

小さいオスが、大きなメスの背中に乗っている姿が「おんぶ」の

ようだからこんな名前です。

彼はおんぶしてもらっていない模様。ロンリーバッタだ。

近くにはイチモンジセセリもいました。

このイチモンジセセリ、鳥で言えばスズメ級にごくふつうのチョウ、

ですが、なんと生息数が減っているとのこと。

ちょっとさびしい。

さらに近くにはイヌタデが色づいていました。

イヌタデも、個人的には昔より見かけなくなった草だと思っています

空き地にたくさん生えていた気がする。花で遊んだ事あるし。

植え込みからしぶとく伸びているのはツユクサ

ツユクサは減っていないと感じます。むしろ、ツユクサのような

生命力にあふれる草が減ってきたら、いよいよ危ないと思います。

大規模多目的スポーツ広場前にはヤマハギが咲き誇ります。

ヤマハギも生命力が強く、こぼれ種で少しずつ増殖します。

そんなヤマハギには、ウラナミシジミがやって来ます。

ウラナミシジミは、幼虫が生きられない寒い地方でも

お構いなしに卵を産み落とすスパルタな教育方針で有名です。

ミノムシも見つけました。

過ごしやすい空気の中にも、少しずつ冬の気配を感じました。

 

持ち運びできる「自然チラシ」も出来上がりました。

紫色で見た目はおいしそうなコムラサキは、テニスコートの周り

にあります。もしよければ、散歩がてら見て行ってくださいませ!

 

 

◆ここからはオマケです。

芝生グラウンドの整備として、芝を侵食するキノコを取っていたら、

ハクセキレイが寄ってきました。平和だなあ。

それにしても、上の方が騒がしいような・・・?

あ!空にはばたく黒い影!下の鳥が、上の鳥を激しく攻撃しています!

しかし、逆光で正体が分かりません。

こんな時は、パソコンパワーで写真を明るくしてみましょう。

どん!まずは上の鳥。なんだこれ?

調べてみると、ノスリという肉食の鳥に近いことが分かりました。

新発見だ!ゆとりの森では初観測です。

一方の小さいほうの鳥がこちら。なんだこれ?

こちらは分かりませんでした。クチバシが黄色がかっていて

顔に模様がある事から、チョウゲンボウなどのハヤブサの仲間

かもしれません。

 

結局、このハヤブサの仲間(仮)がノスリを追い回し、

そのまま二羽とも遠くへ行ってしまいました。

足元の芝に視線を戻すと、ヒバリがじっと身を伏せていました。

くわばらくわばら・・・肉食の鳥に見つかったら、ひとたまりもありません。

鳥たちの空中戦の興奮を胸に、私はキノコ取りの作業に戻りました。

 

夏の間に出し忘れたミンミンゼミの写真で、今回の記事はここまでになります。

読んでくださり、ありがとうございます!