【ゆとりの森自然情報:2023年4月】

こんにちは!園地スタッフです。

シャクナゲが今年も咲いてくれました。

仲良しプラザに向かう途中、この花は必ず見える位置にあります。

私にとって、シャクナゲも春を伝えてくれる花です。

 

さて、今月も「ゆとりの森自然情報」を更新しました!

ゆとりの森自然情報は、最近、公園で見つけた生き物を紹介する掲示板です。

仲良しプラザ入ってすぐ正面にあります。

だんだん生き物が増えてきました。

 

春と言えばこの鳥です。

そう、コチドリです。

なにかをついばんでいます。かわいい。

「伸び」をしています。かわいい。

けんけんした後、歩き出します。かわいい。(動画です)

二羽でレースした後、体当たりをお見舞いします。かわいい。

コチドリは臨時駐車場で見かける事が多いですが、

修景池や芝生グラウンドで見かける事もあります。

 

他にも、

今年の冬、なぜか少なかったスズメたちも、最近は見かけるようになりました。

どこへ行っていたのだろう。

ソメイヨシノを熱心に観察しています。

お目当ては、中にある花蜜。花ごとむしり取って蜜を吸います。

スズメに花を愛(め)でる心はありません。

ヒバリも見かけるようになりました。

高く飛んでさえずる、春らしい姿を見かける事もあります。

ヒバリが見られる場所も珍しくなった気がする。

シジュウカラも見かけます。大規模多目的スポーツ広場前にて。

しかし今日はギャンギャン鳴いて騒いでいます。春はヤンチャしたくなる季節。

という訳ではなく、敵であるモズを威嚇(いかく)していました。

モズは、シジュウカラを仕留める事もある油断ならない相手です。

騒ぎ立てられて、居心地が悪くなったモズは飛び去りました。

静かな朝を過ごしたかったのでしょう。

仲良しプラザには、早くもツバメがやってきました。

人が多く、エサが多く、巣材の泥や草まで揃ったゆとりの森は

ツバメに人気の物件です。

鳥よけのスパイクが無視されて哀愁漂いますが、かわいいから仕方ない。

 

足元に目をやると、雑草の花が咲き始めていました。

こちらはカラスノエンドウ。テニスコートの横で栄華を極めています。

カラスノエンドウは、「花外蜜腺」という、花ではないけど

蜜を出す場所があります(茶色い所)。

この蜜でアリを呼び寄せ、カラスノエンドウに近づくイモムシ等の

害虫を追い払ってもらいます。策士。

こちらはナガミヒナゲシ。道路のすみっこに生えていることもある強い草です。

一つの花に1000個も種を作るとんでもない繁殖力が武器。戦いは数だ。

こちらはスミレ。人工芝の間だろうと生える強さに驚きました。

スミレの種には「エライオソーム」と呼ばれる、アリが喜ぶ栄養食が

ついています。これを目当てにアリが種を運ぶ事で、スミレは勢力を拡大するそうです。

草にとって、アリはけっこう使える奴らしい。

ほんのり青いこの花はキュウリグサと申します。

道路のすみっこに育つこともできる強い草です。

この花も何か強みがあるのか?と思い調べてみましたが、見つかりませんでした。

でも、色々な場所で見つけます。謎。

 

持ち運びできる「自然チラシ」も出来上がりました。

わんぱく広場の砂場の砂には、貝殻やサンゴが入っていました。意外と面白い。

もしよかったら、散歩がてら見て行って下さいませ!

 

 

◆ここからはオマケです。

バーベキュー広場の隅に咲くこの桜、実は・・・緑色の花なのです。

こちらは御衣黄桜(ぎょいこうざくら)と申します。

レタスみたいな色ですが、れっきとした桜!

しかし、なぜここだけにあるのだろう。謎です。

 

ここからは虫が多い話になります。

軽スポーツ広場にて、

あ!手前にアリがいます。しかしこのアリ、しびれたように体を震わせています。

そんな様子を、奥にいるクモが眺めています。

ついに動けなくなったアリは、クモに捕まってしまいました。

このクモは、アオオビハエトリというハエトリグモの一種で、

昆虫用の麻酔をアリに流し込んで捕らえる、変わったクモです。

麻酔を流したら、弱るまでひたすら待ちます。恐ろしや。

土をひっくり返すと、へんな虫が。ハサミコムシと申します。

実はこのハサミコムシ、厳密には昆虫より原始的な「内顎綱(ないがくこう)」

の生き物で、つまりは昆虫のご先祖様の可能性がある生き物です。

しかし驚くべきは体の薄さ!ペラペラじゃないですか!

この紙っぺらのような姿で歩き回る姿はシュールでした。

雑草をむしっていると、ケラが出てきました。

こいつは苦手です。なぜって猛烈に走り回り、あっというまに

土の中に潜ってしまって全然写真が撮れないシャイな奴だからです。

今回、なぜか立ち止まったので撮影に成功しました。次もよろしく!

 

桜の花びらを、ヒョウタンゾウムシがおいしそうに食べていました。

こうして花びらはフンになり、再び花を咲かせる土になるのでしょうか。

そんな事を考えました。

 

今回の記事はここまでになります。

読んで下さり、ありがとうございます!