【ゆとりの森自然情報:2022年3月】

こんにちは!園地スタッフです。

普段なら2月頃咲く河津桜が、やっと咲き始めました。

でも、なんだか花びらがしわくちゃです。

あまりの寒さに、縮み上がってしまったのでしょうか。

河津桜の木を遠くから見ると、ぽつぽつ咲いているのか、

枝が桃色がかってきました。

枝先ではヒヨドリが桜の蜜を楽しんでいました。

しわくちゃだけど、咲いているらしい。

 

さて、今月も「ゆとりの森自然情報」を更新しました!

ゆとりの森自然情報は、園内で見つけた生き物を紹介する掲示板です。

仲良しプラザ入ってすぐ正面にあります。

春になり、冬を乗り越えた草や虫を見かけるようになってきました。

晴れた日は、ナナホシテントウが草の上を駆け回ります。

芝草を転びながらも前進するその姿は、なんだか必死です。

何が彼を駆り立てるのか。

一方、バーベキュー広場の炊事場で固まっていたのはナミテントウ

石のように動きません。ナミテントウとナナホシテントウ、

何が彼らを分けたのか。

 

そういえば、河津桜以外の花にも、いまだ咲いていなものがあります。

これはモクレンという花のつぼみです。

例年ですと、白い花が咲き終わっている頃ですが、今年は沈黙。

どうしたのだ。春だぞ起きてくれ。

 

対して雑草の花は咲き始めています。

オオイヌノフグリです。

日本では、タネがオスの犬の陰嚢(ふぐり)に似ているために、こんな名前が

ついてしまいましたが、学名は「ベロニカ」と言う素敵な名前です。

十字架を背負うキリストの頬を、ハンカチで拭った人の名前だそうです。

和名と学名、何がここまで差を生んだのか。

大きな口のように花を咲かせるのは、ホトケノザという雑草です。

花を囲む葉が仏様の蓮座に似ている事から名づけられました。

花は、カラクリのようによくできています。

ハチが蜜を求めて花の下側へつかまると、矢印で示した茶色いおしべ

スタンプのように降りてきて、ハチの背中に花粉をくっつけるのです。

したたかな仏だ。

健康遊具付近にはタンポポも咲いていました。

ほとんどのタンポポは、海外産のセイヨウタンポポですが、

芝生グラウンドの北の方には、日本原産のカントウタンポポが

残っています。このタンポポはどちらだろう?

 

持ち運びできる「自然チラシ」も出来上がりました。

修景池では、渡り鳥のツグミが少しずつ増えてきました。

斜め上を向いたツグミが修景池に並ぶ様子は、少しシュール。

もしよければ、散歩がてら見て行ってくださいませ!

 

◆ここからはおまけです。

まだまだ鳥の多い季節です。

修景池や芝生グラウンドの北では、ヒバリが枯草をつついています。

最近は高く飛んでさえずることも増えてきました。

これは求愛や縄張り宣言らしいです。恋の季節でしょうか。

あっ、伸びをしているぞっ。

 

ムナグロもいました。結局ゆとりの森で冬を越したようです。

本当はフィリピンの辺りまで渡る鳥だそうです。

今年は面倒くさくなったのでしょう。そんな時もあります。

 

せっかくだから、もう一枚写真を撮ろう。

はい、チーズ!

ニコッ!

 

桜の木から視線を感じる・・・

いた。キジバトです。

最近、ゆとりの森でよく見かける鳥です。赤い瞳が特徴。

余談ですが、キジバトは「ピジョンミルク」なる食物を喉から出して子供に与えます。

子供が喉に潜り込んで食べるものですから、親鳥はとても苦しそうです

キジバトも伸びをしていました。

彼は今年も、我が子にピジョンミルクを与えるのでしょう。

モズもいます。

神妙な顔つきで草地を見つめては飛び込みます。

そんな姿を何度も見ましたが、何かを捕まえたのは

片手で数える程だったりします。

ちなみに、ミミズを捕まえていました地上からどうやって見つけたんだ・・・?

 

今回の記事はここまでになります。

読んで下さり、ありがとうございます!