【ゆとりの森自然情報:2022年12月】

こんにちは!園地スタッフです。

12月になって、サザンカが咲き始めました。

サザンカが咲くと、一年が終わりに近づいた事を感じます。

花に顔を近づけると、ほんのり良い香りがします。

 

サザンカは、芝生グラウンドの東側や、

大規模多目的スポーツ広場入口付近にあります。

よかったら、見て行って下さいませ。

 

さて、今月も「ゆとりの森自然情報」を更新しました!

ゆとりの森自然情報は、最近、公園内で見つけた生き物を紹介する掲示板です。

仲良しプラザ入ってすぐ正面にあります。

さすがに寒くなってきて、昆虫は、ほぼいなくなりました。

ソメイヨシノの幹では、カマキリがじっとしていました。

寒くて動けないようです。ぶるぶる。

風の橋の下では、あやしいすり鉢状の穴が。アリジゴクの巣です。

中心にアリジゴクが住んでいて、落ちてきた虫を捕まえます。

冬でも営業中のようですね。

 

虫に代わって、鳥は色々と集まってきました。

サザンカの蜜を求めて、メジロが集まります。

もふもふしていてかわいいです。

今年はメジロの巣、見つけられなかったなあ。

カワラヒワ達も木の上に集まって、どこへ行こうか相談しているようでした。

例年ですと、軽スポーツ広場で、アキニレのタネを食べる季節です。

しかし、今年は見かけません。タネの不作?

一年中いるんじゃないかと思うモズも、やっぱりいました。

カエデの上から下々を見下ろす彼らは、どこか得意げです。

 

そんなモズに事件が!

芝生グラウンドで、ハクセキレイと遭遇!

気の強いモズの事、ハクセキレイを簡単に追い払ってしまうと思いました。

しかし・・・

負けたのは・・・モズ

ハクセキレイが二羽のモズに飛び掛かり、追い払ってしまいました!

慌てて逃げ帰ったモズがこちら。ビビッて体を細くしています。

ハクセキレイも気の強い鳥。なめたらあかん。

 

そんなハクセキレイの最近のブームは、ふわふわドームに登る事。

どういうわけか、準備中のふわふわドームによく現れます。

富士山をバックに、堂々とした、たたずまい。

初夢に見ると縁起の良いとされる「一富士、二鷹、三なすび」に対抗して、

「一富士、二ドーム、三ハクセキレイ」の誕生です。

 

臨時駐車場近くの茂みでは、ジョウビタキをみつけました。

尾っぽがオレンジでキレイ。

「何見とんねん・・・!」

尾っぽを小刻みに震わせて、少し怒っているように見える。

気分が乗らなかったのか、枝の上に移動。

しかしそこは風が強い!

激しく揺さぶられて、ジョウビタキ、焦っています。

それでも枝を離しませんでした。高い所は気分がいいのでしょう。

 

芝生グラウンドの東では、こんなものも見つけました。

この、よくわからない代物はツチグリというキノコです。

図鑑で見たことはありましたが、実物を見たのは初めてです。

なるほど、たしかに栗だ・・・

この栗、雨が降ると写真のように硬い殻が開き、

雨が乾くと、このように無残な姿になります。

このとき、中心の胞子袋から胞子が押し出され、子孫を送り出すそうです。

すごい仕組みですが、こんなつぶれ顔で見送られる子供たちの心情が気になります。

 

持ち運びできる「自然チラシ」も出来上がりました。

枝の先を見ると、ミノムシがくっついている姿を見かけます。すっかり冬。

もしよければ、散歩がてら見て行ってくださいな!

 

 

◆ここからはおまけです。

富士山がきれいに撮れたぞ!・・・ん?画面中央のあれは・・・

は、ハクセキレイ・・・!

トンボと思われる虫を追いかけています。

ゆとりの森の景色に、弱肉強食が映り込んだ瞬間でした。

 

!ここからはクモが出ます。ご注意ください!

 

 

葉っぱの裏を見て害虫を探していると・・・

見慣れない・・・かろうじてクモとわかる生き物が。

調べてみると、ムツトゲイセキグモというクモだとわかりました。

このクモ、面白いことに、投げ縄を作って、ガを捕まえるそうです。

ねばつく玉を取り付けた縄をブンブン回して、ガのオスをおびき寄せます。

玉は、ガのメスのフェロモンに似た物質が塗り付けてある、手の込んだ代物です。

といいますか凝りすぎでしょう。普通に網を張ってもいいんじゃないかな。

 

そんなわけで、今回の記事はここまでになります。

コロナで大変な中でしたが、こうしてゆとりの森の景色を伝えることが出来て

私もうれしいです。

 

今年も一年、読んで下さり、ありがとうございました!