イチョウ

イチョウ (Ginkgo biloba) イチョウ科

 

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高さ20~30mにもなる落葉高木。

 

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樹皮は淡灰褐色で、不規則に縦裂する。

 

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秋に黄葉し、雌木はギンナンを付ける。

 

 

繁殖力が強く人為的に広く栽培・植樹されている。

現存する唯一のイチョウ綱で、生きている化石として

レッドリストの絶滅危惧IB類に指定されている。

イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁栄し、

世界各地(日本では山口県や北海道)で化石が出土しているが、

氷河期にほぼ絶滅し、イチョウは唯一現存する種である。

宋代の中国で、欧陽脩が書き記した珍しい果実のエピソードが、

確実性の高い最古の記録と見られ、

その記述に依れば原産地は現在の安徽省と推測される。

最近は落ちたギンナンの臭いが問題となることが多く、

ギンナンのならない雄木が植栽されることが多い。

耐火性があり、江戸時代には火除け地によく植栽された。